心臓血管カテーテル室

心臓血管カテーテル室
西の京病院では2006年8月より、心臓血管カテーテル室を開設しております。心臓血管カテーテル室では、狭心症や心筋梗塞の疑いがある患者様の冠状動脈や心臓の状態を細かく調べる心臓血管カテーテル検査およびカテーテルによる治療を行うことができる施設です。カテーテルとは細い検査用の管で、足の付け根や手の動脈、静脈のいずれかの血管を局所麻酔下で穿刺し、心臓まで挿入します。

当院の心臓血管カテーテル室の特徴

当院では、地域の心筋梗塞・狭心症撲滅を目指して循環器専門医をはじめとする高度なプロジェクトチームが24時間いつでも迅速に対応しております。

高齢化社会が進み、またメタボリックシンドロームが問題視されている昨今、虚血性心疾患、狭心症、心筋梗塞を持つ患者さんの増加が予想されます。当院では虚血性心疾患が重症化する前にマルチスライスCTという検査にて、スクリーニングする事ができます。それにより、心臓の筋肉に栄養を送る冠動脈の狭窄を初期段階で診断をつけて早期にカテーテル等にて治療を行えば、治癒率は非常に高くなります。日常生活で胸の痛みのある方や、何となく心配だという方は、いつでも気軽にご相談下さい。

心臓血管カテーテル検査

カテーテルを使用することによって、心臓の筋肉に栄養を与えている冠状動脈の血管の形や走行、狭いところ、詰まっているところの有無やその程度がわかります。また心臓の中の4つの部屋(右心房、右心室、左心房、左心室)を撮影したり、心臓の中の圧を測ったりすることもでき、心臓の機能を細かく調べることが可能です。とくに狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患の場合は、待ったなしで心臓カテーテル検査を行い、直ちにカテーテルによる治療を行わないと致命傷になる場合があります(心筋梗塞の場合、急性期死亡率約40%)このように早期発見、早期治療が非常に重要となるため、胸痛等の自覚症状のある方や狭心症等を疑う心 電図変化のある方は確定診断と治療方針の決定のために心臓カテーテル検査が必要です。

当院ではIVRに於ける被曝線量低減に努力しています。
その結果、平成19年10月に全国循環器撮影研究会(唯一の全国組織)により"被曝線量低減推進施設認定"を12番目に認定されました。
この認定施設は西日本では兵庫県立尼崎病院についで2番目であり、奈良県内では初の認定施設です。

カテーテルによる治療(冠状動脈)

カテーテルを使用した治療としてPTCA:Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty(経皮的冠状動脈形成術)があります。PTCAは胸を切開することなく、冠状動脈の狭窄や閉塞を治すことができる手術法です。まず冠状動脈の狭窄部にガイドワイヤー(細い針金のようなもの)を通過させ、それに沿って先端に風船のついたバルーンカテーテルを狭窄部まで挿入し、風船を拡張します。こうすることで狭窄の原因となっていたコレステロールの塊を圧排し、冠状動脈の血管内腔を拡張します。しかし、バルーンカテーテルによる拡張で充分な拡張が得られない場合は、あらかじめステント(金属の網)の乗ったバルーンカテーテルを狭窄部まで挿入し、バルーンを用いてステントを拡張し冠状動脈内に留置する処置をします。

血管内の状態 血管内の状態
急性心筋梗塞の治療

深部静脈血栓症に対する治療

下大静脈フィルター

下大静脈内(腎静脈より尾側)にフィルターを留置する事により、大腿部などの深部静脈において形成された血栓を含んだ血液が下大静脈まで流れてくると、フィルター内に血栓を捕獲し、これにより血栓が肺に流れこまず、肺梗塞の発症を予防します。

下大静脈フィルター

閉鎖性動脈硬化症(ASO)の治療

腹部大動脈および下肢の動脈が動脈硬化によって血液の流れが悪くなり、慢性の血流障害を起こした病態を言います。下肢の血流が悪くなる事により、特に足先の冷たい感じや痺れが起こり、それが進行すると歩行困難になり、そのまま放置しておくと、足先が壊死を起こし、下肢切断に至る事もあります。治療は症状に応じて薬物療法や外科的治療が用いられます。外科的治療法の一つにカテーテルによる治療法があります。

カテーテルによる治療方法 カテーテルによる治療方法