業務紹介 心臓カテーテル室業務

医師の指示のもと、補助循環装置(IABP、PCPS)や、血管内超音波検査(IVUS)、冠血流予備量比(FFR)、ポリグラフなどの操作、保守・管理を行っています。また、冠動脈造影(CAG)、経皮的冠動脈形成術(PCI)、末梢血管インターベンション(EVT)の直接介助を行っています。

清潔介助

Aライン作成

FFR(冠血流予備量比)とRFR(瞬時血流予備量比)の測定

FFR

RFR

FFR(冠血流予備量比)とRFR(瞬時血流予備量比)

FFRとは冠動脈内に狭窄病変があるときに狭窄病変が血流をどの程度阻害しているかを推測するための検査です。カテーテル検査による狭窄度により治療の必要性を判断しています。通常FFRは0.80以下で治療の適応となります。
RFRとはFFRと同様の器材を用いて行う冠動脈の狭窄度を診断する検査です。FFRとの大きな違いはRFRではFFRと違い薬剤を投与しないということで、FFRと同等の高い診断能があるとされています。RFRでは0.89以下で治療の適応となっています。当院ではRFRとFFRのどちらも用いて診断しています。

IVUS

IVUSとは、超音波にて血管内の性状や狭窄を診断する機器で、我々臨床工学技士が操作し医師に的確な情報を提供しています。

当院ではPhilips Electronics Japan製のIVUSとBoston Scientific製のIVUSを取り入れています。各病態に応じ、2種類のIVUSを使い分けています。

電子カルテによる情報管理

心臓カテーテル室では、グッドネット社製Good netシステムを使用し、患者様の情報を一括管理、治療後も継続したケアができるように心掛けています。

新人教育

新人教育として指導状況の把握や心臓カテーテル検査業務終了後に振り返りを行い、IVUSやFFR、iFR、QCAなど知識や手技のスキルアップを目指してワンツーマンで指導を行っています。また、月に1度 医師、看護師、臨床工学技士が集まり、症例検討会もしくは抄読会を行い、心臓カテーテル検査業務の質の向上に努めています。