糖尿病内科

糖尿病は、血糖コントロールが重要なのは言うまでもないのですが、同時に合併症を評価し、それに対する対応も同時に進めていく必要があります。
しかしながら、通常の外来で合併症を漏れなく評価するのはなかなか難しいのが現状です。
糖尿病・合併症外来は、『奈良県糖尿病診療ネットワーク専門医協議会』の意向に基づき、地域の先生方の糖尿病診療のサポートをさせていただく外来として開設しました。糖尿病治療方針や、合併症の検査でお困りの方はお気軽にご相談ください。

糖尿病内科部長 石塚 健

糖尿病合併症とは

糖尿病の合併症は、末期になるまで自覚症状が無いことが多く、気づかないうちに悪化します。普段の採血などだけでは早期発見が難しく、むくみ・視力の低下・足の痛み・しびれなどに気づいた時には症状が進行しており治療が困難となります。
糖尿病ケアチームでは、糖尿病専門医を中心に、糖尿病療養指導士の資格をもった看護師・管理栄養士・薬剤師や理学療法士・臨床検査技師・放射線技師など多職種が連携を取り、食事療法・薬物療法・インスリン治療・運動療法など、患者さま個々にできる診療を心がけ、病態やライフスタイルに合わせて治療を行っています。

【主な疾病】

●3大合併症(細小血管障害)・・・神経障害・網膜症・腎症

●大血管合併症 ・・・足・脳・心臓

糖尿病合併症外来での検査

  • 初回診察日
    (1日(回)目)

    ◎診察・採血・検尿

    ◎神経伝導検査・レントゲン検査・エコー検査

    ◎持続血糖測定

    ◎栄養指導・歯科検診

  • 検査日
    (2日(回)目)

    ◎初回診察日の1週間後に予約します

    ◎持続血糖測定の取り外し

    ◎エコー検査・MRI・骨密度検査・心電図検査

    ◎フットケア

  • 結果説明日
    (3日(回)目)

    ◎栄養指導

    ◎看護指導

    ◎診察

    ※検査に異常があれば専門医に紹介

※検査などは前後することがあります。患者さまに適していないと判断した場合は、一部検査の省略をすることがあります。

糖尿病合併症外来の特色

  • @ 3大合併症、大血管合併症など、「合併症」を総合的に調べ、早期発見、悪化を予防

  • A 糖尿病専門医を中心に、
    糖尿病チーム(看護師、栄養管理士、薬剤師、理学療法士など)が治療をサポート

  • B 持続血糖測定をすることで1日の血糖の動きを可視化

持続血糖測定(FGM)

FGMとは、血糖値センサーを皮下に挿入し、5分ごとに読み取った血糖値を体外の受信機に送信して表示する装置です。この装置を継続的に付けることで、24時間の血糖測定をすることが可能です。測定期間は8〜14日間で、睡眠中であってもその動きを把握することができ、1日に約300回測定します。

※血管に針を刺すわけではありません。

●年に一度、糖尿病専門医のもとで合併症の検査を受けましょう。

●当院は「奈良県糖尿病診療ネットワーク専門協議会」に参加しています。

医師紹介

氏 名

石塚 健

役 職

糖尿病内科部長

出身大学

平成11年 富山医科薬科大卒

専 門

糖尿病内科
内分泌代謝内科
一般内科

資格・認定医

  • ・医学博士
  • ・日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
  • ・日本糖尿病学会専門医・研修指導医
  • ・日本内分泌学会内分泌代謝科専門医
  • ・日本甲状腺学会専門医
  • ・人間ドック健診専門医

氏 名

藤村 真輝

役 職

糖尿病内科医長

出身大学

平成25年 奈良県立医科大学卒

専 門

糖尿病内科
内分泌内科

資格・認定医

  • ・日本内科学会認定内科医
  • ・日本糖尿病学会専門医
  • ・日本内分泌学会内分泌代謝科専門医
  • ・日本臨床栄養代謝学会TNT研修終了