介護事典

介護関連で使用する主要な言葉をまとめています。

 ※クリックで各行に移動します。

▲ページトップへ戻る

アイエーディーエル (IADL/instrumental activities of daily living)

手段的ADL(日常生活関連動作)のこと。ADL概念を、社会生活行為の一部にまで広げようとしたもの。

アイブイエイチ (IVH/Intravenous hyper-alimentation)

「中心静脈栄養法」のこと。経口摂取が行えない時、静脈内に点滴静注して栄養補給をすること。

アウトリーチ

ソーシャルワークなどが潜在的な利用希望者に手を差し伸べ利用を実現させるような取り組みのことをいう。

アクセスフリー

身体障がい者の利用も考慮した設計をいう。道幅の拡張、段差の解消、手すりの設置、点字による案内など。

アクティビティサービス

利用者の心身活性化のため、音楽活動、絵画、書道、演劇など様々な活動を提供するサービス。

アセスメント

介護過程の第一段階に、利用者が何を求めているのかを正しく知り、それが生活全般の中のどんな状況から生じているかを確認すること。

アドボカシー

寝たきりの高齢者や、認知症の高齢者、障がい者の代わりに、代理人が権利を表明すること。

アドボケイト

障がい者の権利擁護のための活動を行う人々。

アドミッション(admission)

入院。 ⇔退院はエント(Entlassen)。

アドミニストレーション

社会福祉援助を合理的、効率的に進めるための方法のこと。

アドレナリン

副腎髄質から遊離するホルモン。緊張すると分泌が増加して交感神経を刺激して、血糖値や血圧の上昇、瞳孔散大や気管支拡張、心拍数増加などを起こす。

アニマルセラピー

動物介在療法。精神疾患や身体疾患をもつ患者への治療効果を高めることを目的とした、動物を用いての治療的介入。

アルツハイマー型認知症

脳の神経細胞が冒される進行性の認知症。

安静臥床

心身ともに安定した状態でベッド上に横たわっていること。

罨法(あんぽう)

体の一部に温熱刺激や寒冷刺激を与えることにより、保温や安静、心地よさなどをはかる。罨法には湯たんぽのような温罨法と、保冷枕のような冷罨法がある。(痛みの緩和などの為に患部に用いる場合には、医師の指示が必要)

医学的リハビリテーション

障がいの予防、評価、治療訓練を包括した医学の概念。障がい者のリハビリテーションや家庭における保険や治療などの医学的な側面全般を含む。

椅座位

椅子に腰掛けた状態の体位。上半身の重さが座骨に集中するが、動作の範囲は広く動きやすくなる。

移乗動作

ベッドから車いす、車いすから便器など、移動前と後の平面が変わる移動動作。

異食

食べ物ではないものを口に入れてしまう行動

移送サービス

サービス利用者は、おおむね65歳以上の寝たきり高齢者や障がい者。リフト付車輌やストレッチャー装着ワゴン車により、利用者の居宅と通所・通園施設等の間の移動を運搬、支援するサービス。

一次判定

介護保険制度による介護サービスを希望する被保険者が市町村に要介護認定の申請をした場合、申請者に対する訪問調査の結果をコンピュータにて処理したもので、市町村介護認定審査会での要介護・要支援の最初の認定の結果となる。

一部負担

介護保険、医療保険等のサービス利用者が支払う自己負担の事。介護保険の一部負担は、原則、介護報酬の10%である。

一般健康教育

老人保健法の医療等以外の保健事業の1つ。市町村が実施主体となり、地域住民に対し、老年期になってからの寝たきりや認知症の出現の原因となる成人病の発生を予防するための知識や健康管理の方法を教育する。

一般浴

身体機能に問題がなく、浴檜を利用した一般的な入浴。家庭浴ともいう。

移動介助

自分自身での移動が困難な患者や高齢者、障がい者の移動を補助する行為。

意図的な感情表現の表出

ケースワークで求められる専門家として持つべきとされている倫理規定、バイステックの7つの原則のうちの1つ。
ソーシャルケースワーカーは相談援助での面接の際、利用者が持つ感情を利用者自身が自由に表現できるように配慮していくことが大切である。

イブニングケア

夕方、ベッドを整えたり、排泄や洗面を済ませるなど、安らかな入眠を促すために必要な一連の援助行動。

医療受給者健康指導事業

市町村自治体が老人保健法による診療を受けた患者に対して医療費を通知することで、医療保健事業の健全な運営を目的とした事業。

医療受給者証

老人保健法上の老人医療対象者であることを証明し、医療等の記録をするもの。医療等の対象者である75歳以上または65歳以上75歳未満の寝たきり等の高齢者で市町村長が認めた者に対し、市町村長が交付。

医療ソーシャルワーカー(MSW)

保健・医療機関に従事するソーシャルワーカーをいう。

医療費控除

納税者本人またはその家族が支払った一年間の医療費の合計が10万円以上、または所得金額の5%に相当する額を超えた場合、超えた金額が200万円を限度とし所得から控除されること。

イレウス

腸閉塞。食欲不振、吐き気、嘔吐を伴う。

胃ろう

チューブ(カテーテル)の留置によって胃と腹壁の間に形成された、ろう孔のこと。経皮内視鏡的胃ろう造設術(PEG)において、装着されるカテーテルを使用して栄養摂取を行う。

インシュリン

アミノ酸残基からなるペプチドホルモンで、膵ランゲルハンス島のβ細胞から分泌され血糖降下作用をもつ。糖尿病の治療に用いられる。

インターペンション

社会福祉援助において援助者が利用者に対して問題解決を目指して援助を行う一環として、援助者が利用者の発する危機信号を察知して、速やかに対応していく危機介入のこと。

インテーク

援助についての初めての相談のこと。受理面接。

インテグレーション

社会福祉サービスの利用者に対し、利用者が他の人と差別なく地域社会と接した中で生活できるように援助したり、問題解決にあたること。

インフォーマルケア

民間や地域社会、ボランティア等が行う非公式的な援助。

インフォームド・コンセント

医療関係者から十分な説明を受けた上での患者側の同意・選択。

運営適正化委員会

都道府県社会福祉協議会に設置され、福祉サービス利用援助事業の適正な運営を確保及び監視。福祉サービスに関する利用者からの苦情を適切に解決するための機関となっている。

エアーマット

ビニール製のチューブが多くおさめられたマットレスにポンプで空気を注入し、時間ごとにチューブが交互に膨らんだりしぼんだりして、身体の同じ部分が圧迫されないようにした褥瘡予防マットのこと。

エーディエル (ADL)

日常生活動作
人が毎日の生活を送るための基本的動作群のこと。具体的には、
①身の回りの動作(食事、更衣、整容、トイレ、入浴の各動作)
②移動動作
③その他の生活関連動作(家事、運転)がある。

エーエルエス (ALS)

筋萎縮性側策硬化症
運動ニューロン(身体を動かすための神経系)が変性することで起こる病気。
徐々に筋力が低下し、その進行は速く、嚥下障害や呼吸筋の障害が起こり、自力で呼吸できなくなる。40~50代に発病し、男性に多い。
厚生労働省の「特定疾患」に指定されている。

エコマップ

アメリカのハートマンによって開発された生態地図。 社会福祉の領域では福祉的なニーズ、課題を持った人に対してどのような社会資源があるかをマップにしてその相関関係(家族、社会福祉機関、仕事、親戚、保険ケア等)をあらわした表を示す。

エコロジカル・アプローチ

援助対象者を家族、近隣、職場、地域の中の一員として捉え、この対象者の関わりのある環境との相互関係をもとに、援助を行うこと

エスティー (ST)

言語聴覚士。
言語発達遅滞、構音障害、脳血管疾患などによる、言語、失語症のリハビリを専門とする。

嚥下

咀嚼によって、かみ砕かれ唾液と混じり合った食物や吸い込まれた液体を、舌の上に集め、口腔、咽頭の協同運動によって食道を経て胃に送る一連の動作のこと。

エイチティー (HT/hypertension)

高血圧症。
拡張期で90、収縮期で140以上の状態。

エデーマ (ED)

むくみ、浮腫

エフエックス(Fx/fracuture)

骨折

嚥下障害

飲食物がうまく飲み込めない、むせる、飲み込んだものが食道につかえるといった障害。

嚥下性肺炎

嚥下障害により、胃や口腔の分泌物や食物が肺内に誤飲・誤嚥することによって生じる肺炎。

エンパワーメント

介護福祉においては障害を持った方、あるいはその家族がより内発的な力を持ち自らの生活をコントロールできること、または自立する力を得ること。

応益負担

所得に関係なく、提供されるサービスとその効果に応じた対価を支払うこと。

応能負担

サービス利用者の収入、所得能力に応じて負担割合や金額を定めること。

オージオメーター

主に純音によって聴力を測定する機械。

オートノミー

組織外からの影響と関係なく組織内において自律的な働きをする状態を指す。

オールド・オールド

75歳以上の高齢者のこと。

オスメイト

人工肛門・人工膀胱保有者のこと。

介護アテンドサービス士

入・通院の病弱者、在宅での虚弱や寝たきり、認知症高齢者など介護が必要とされる人に対し、体位変換、食事の世話、排泄の介助、寝巻の交換、移動補助などの介護や、リハビリ機器の簡単な使い方を学び、介護をしたりする専門職。家政婦、付添婦と言われる人たちの仕事より専門的な知識・技術を持って行う。

介護移住

介護のために住居を移動すること。介護が必要になった一人暮らしの高齢者が子どもや孫などの所に移住する場合、逆に介護の必要な親の家に子どもなどが移住する場合など。

介護休業

育児・介護休業法に基づき、家族の介護のために仕事を休むことのできる制度。

介護給付

介護保険で要介護認定を受けた被保険者に対する保健給付のこと。居宅介護サービス費、特例居宅介護サービス費、居宅介護住宅改修費、居宅介護福祉用具購入費、居宅介護サービス計画費、特例居宅介護サービス計画費、施設介護サービス費、特例施設介護サービス費、高額介護サービス費の9種類がある。

介護拒否

介護が必要な状態にも関わらず、受け入れようとしないこと。ヘルパー派遣そのものを受け入れようとしないものや、排泄や入浴の介助を強く拒否するものもある。

介護サービス計画

ニーズに合わせて適切な保険・医療・福祉サービスが提供されるように、ケアマネージャーを中心に作成される介護計画。サービスの種類、回数、時間帯、事業者などが決められる。

介護支援専門員

介護保険法において要支援・要介護認定を受けた人からの相談を受け、居宅サービス計画(ケアプラン)を作成し、他の介護サービス事業者との連絡、調整などを取りまとめる者。通称ケアマネジャー。略称ケアマネ。
准看護師資格と同様、都道府県知事から資格が与えられる公的資格で、国家資格ではない。

介護認定審査会

介護保険制度において訪問調査の結果とかかりつけ医または指定された医師の意見書をもとにして要介護認定・要支援認定の審査判定業務を行うために市町村が設置する業務機関。

介護保険施設

介護保険法による施設サービスを行う施設で、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保険施設、介護療養型医療施設(療養型病床群など)の3種類がある。施設サービス計画にもとずき必要な介護及び日常生活の援助を行う。要介護認定を受けた者が利用可能となる。

介護保険制度

2000年4月から始まった40歳以上の人全員を対象とする社会保険制度。要介護認定により、サービス内容や負担額が要支援1〜2、要介護1~5の段階に分かれる。

介護マンパワー

介護の必要な人に対して専門的知識と技術をもって相談指導を行ったり、食事、排泄、入浴等の介護サービスを行う人々の力を総称したもの。

介護老人保健施設

都道府県知事の許可を受け、安定期にある要介護者に対し、施設サービス計画に基づいて、看護や医学的管理下における介護、機能訓練、日常生活上の世話などを行う施設。

ガイドヘルパー

障がいを持つ方の外出を介助し、自立と積極的な社会参加を促進する人。買い物、旅行、コンサートに行くなどの屋外での活動をサポート。措置制度から支援費制度に変更したことで、活躍の場が広がっている。

カルチ (Ca)

悪性腫瘍・癌

簡易浴槽

寝たきりの高齢者など、入浴に介助が必要で自宅の浴槽では対応できない人のための浴槽。

患側

体の麻痺など、障がいが及んでいる側。

含嗽(がんそう)

うがい

機械浴

特別養護老人ホームや身体障害者施設に設置されている重度障害者用の入浴機器を利用した入浴。

基底面積

足裏と床と接しているところで囲まれた、足もとの面積。
介助をする際、この面積が広く取れていると負担が軽減される。

仰臥位

あおむけの体位

グループホーム

地域社会の中にある住宅において、数人の障がい者が一定の経済的負担を負って共同生活をする形態。同居あるいは近隣に居住している専任の世話人により食事の提供、相談や日常的生活援助が行われる。

ケアハウス

60歳以上の配偶者を有する者で、身体機能の低下または高齢者のため独立して生活するには不安がある方が、自立した生活を継続できるよう、構造や設備の面で工夫された施設。完全個室化されていること、車椅子の利用が可能であることなど、プライバシーや自立した生活を尊重した構造となっている。

ケアプラン

個々のニーズに合わせた適切な保険・医療・福祉サービスが提供されるよう、ケアマネージャーを中心にして作成される介護計画。

ケアマネージャー

援助のすべての過程において、利用者と社会資源の結び付けや関係機関・施設との連携など、生活困難な利用者が必要とする保険・医療・福祉サービスの調整を図る役割をもつ援助者。

軽費老人ホーム

無料あるいは低額な料金で高齢者を入所させ、食事やその他日常生活上必要な便宜を供与することを目的とする入所施設。

傾眠

うとうとしている状態。

健側

片麻痺で、障がいを受けていない健康な方の側。この逆側が患側。

見当識障害

季節や日付、時間など自分がおかれている環境がわからなくなること。

言語聴覚士

1997年に国家資格となった言語療法の専門家。但し、言語療法は介護保険の訪問、通所リハビリには認められておらず、医療保険扱いとなる。失語症や構音障害等のある言語障害者の言語能力や嚥下能力の回復を図るため、聴覚刺激を与えたり、復唱訓練等を行うことをいう。

拘縮

寝たきりや長い間、体を動かさないで皮膚など関節周囲の軟部組織が伸縮性を失って硬くなり、その結果、関節の動きが悪くなる状態。

骨粗鬆症

カルシウムの不足、身体の老化により骨をつくるためのホルモンが不足してしまうことなどが原因。骨の密度が低下し、わずかな衝撃で骨折したり骨の変形が起こりやすくなる病気の名称。

コート(Kot)

便

座位

上半身を90度、あるいはそれに近い状態に起こした姿勢。

在宅介護

障害や老化で自立生活できない人が、自分の家庭において介護を受けること。

在宅介護支援センター

看護師や介護福祉士などが待機し、寝たきりなどのお年寄りを抱えた家族のために、介護相談に応じたり、福祉用具の紹介などを行っている。原則として24時間体制で相談は無料。

作業療法士

作業療法を専門技術とすることを認められた者。医師の指示のもと、身体または精神に障がいのある者に対し、手芸、工作などの作業を行わせ、その応用的動作能力または社会的適応能力の回復を図る作業療法を行う。

サクセスフルエイジング

老年期で、年をとっていく現実を受け入れ、適応していることをいう。よき老後を迎えていること。

差し込み便器

寝たまま排便をするための容器。

残存能力

障がいを持っている者が残された機能を用いて発揮することができる能力。

シーピーアール (CPR/cardio pulumonary resuscitation)

心肺蘇生法

自助具

身体障がい者や高齢者が残された能力を活用しても日常生活の動作ができない場合に、可能にするよう考案された器具。

視機能訓練士

1971年に制定された視能訓練士法に基づく国家資格。眼科医の指示のもと、視力機能に障害がある者を対象に、その両眼視機能の回復のための矯正訓練やこれに必要な検査を業とする専門職。

社会的入院

治療を必要としていなくても、家庭的な事情で病院に入院し続けること。

褥瘡

長期間の臥床により身体の骨ばった部分に継続的な圧迫が加わり血液の循環障害が生じ組織が壊死すること。

振戦

身体の一部あるいは全身に、不随意で無目的な震えが起こる状態。

清拭

入浴できない要介護者の身体をタオルなどで拭くこと。

スティグマ

汚名の烙印を押されるといった意味で、心身の障がい、貧困による社会的な不利益や差別、屈辱感、劣等感のことをいう。

成年後見制度

平成12年より施行。認知症高齢者や知的障害・精神障害者など判断能力が不十分な者に対して、その財産の管理や処分の意思決定を支援、保護する制度。

せん妄

意識混濁と幻覚、不安、興奮を示す意識障害の一種。
アルコール性依存症や認知症疾患に多く見うけられる。

ソーシャルワーカー

社会福祉従事者の総称。福祉倫理に基づき、専門的な知識・技術をもって社会福祉援助を行う専門職を指すこともある。

ターミナルケア

終末期の医療、看護、介護。治療の見込みがなく、死期が近づいた患者に対し、延命治療中心でなく患者の人格を尊重した看護を行うこと。

側臥位

横向きの態勢

体位変換

寝たきり状態の同じ体位による苦痛や疲労を予防するため、介護者の助力によって、定期的に体位を変えること。

第一号被保険者

日本国内に住所を有する65歳以上の方。

第二号被保険者

医療保険に加入している40歳以上65歳未満の方。

端座位

ベッドなどの横に足を下ろした体位。

地域包括支援センター

介護保険法の改正に伴い、平成18年4月1日から創設された機関。地域住民の心身の健康維持や生活の安定、保健、福祉、医療の向上、財産管理、虐待防止など様々な課題に対して、総合的なマネジメントを行い、課題解決に向けた取り組みを実践している。

デイ・ケア

介護老人保健施設や病院・診療所などで、日帰りで受ける心身機能の回復を目的としたサービス。

デイサービス

在宅のお年寄りに施設に通ってもらい、入浴、食事の提供、機能訓練、介護方法の指導などを日帰りで提供するサービス。

デイホスピタル

在宅で介護されている患者に、昼間だけ治療やリハビリテーションを行う医療施設。

特別養護老人ホーム

65歳以上の者で、身体上又は精神上著しい障害があるため常時の介護を必要とし、かつ住宅においてこれを受けることが困難な者を入所させて、養護する施設。

ドライシャンプー

体調など髪を洗えない場合に使用。方法は熱いタオルで蒸してマッサージ&ブラッシングしながらドライシャンプーを地肌にすり込み、熱いタオルでふき取る。

トランスファー

移乗動作のこと。

認知症

一度獲得した知識が、脳の老化や障がいにより持続的に低下したり、失われること。

ノーマライゼーション

障がい者や高齢者など社会的に不利な人々を包容するのが社会であり、自然な姿で他の人々と同等の権利を享受できるようにするという考え方や方法。

脳血管性認知症

脳梗塞、脳出血等の脳血管障がいにより、脳内の酸素不足で脳細胞が死ぬためにおこる認知症。

徘徊

あてもなく、目的もなくさまよい歩くこと。認知症状の一つ。

バイスティックの7つの原則

バイスティック(アメリカの社会福祉学者)によって示された個別援助による倫理的な実践原則である。よりよき援助を実践するため、個別援助、意図的な感情表現の表出、統制された情緒的関与、非審判的態度、受容、自已決定、秘密保持がある。

バリデーション

「共感的理解療法」の意味で、アメリカでソーシャルワーカーをしているナオミ・フェイルさんが開発。認知症の方たちとのコミュニケーション法の一つで、認知症に見られる問題行動や不安定な感情の改善に有意義だと報告されている。

排尿障害

尿意を感じても尿を出せない状態。

ハルン (Harn)

尿

半座位

ベッド上の上半身を45度程度にあげた体位。

ビーエス (BS/blood sugar)

血糖値

腹臥位

腹ばいに寝た姿勢。

訪問看護

看護者が対象者の自宅を訪ね、その生活の場の中で展開する看護活動。

ホスピス

これ以上治療効果が望めない疾患終末期にある患者および家族に対して援助するための施設。

ホテルコスト

入院ベッド代、居住費・食費にかかる費用。

ホームヘルパー

高齢者、心身障がい者の家庭を訪問し、入浴、排泄、食事等の保護、衣類の洗濯、住居の掃除、生活必需品の買い物、介護に関する相談・助言を業務とする職種。

まだら認知症

記憶障がいが著しいわりに、人柄や判断力、理解力が保たれたムラのある知能の侵された症状。

ムンテラ(Mund Therapie)

ドイツ語で「口」による治療という意味。医師からの説明も治療の1つという考え方を表す言葉。患者やその家族に対する病状説明のこと。

問題行動

認知症老人が示す異常な行動を迷惑行動、問題行動という。徘徊、失禁、乱暴、性的問題、不潔行為、異食など。これらの行為には認知症老人の何らかの動機、理由の結果であったり、脳障がいの結果であったりするので、十分な注意と理解が必要とされる。

夜間せん妄

夜になると興奮し、騒ぎ出すこと。

有料老人ホーム

常時10人以上の高齢者を入所させ、食事の提供や日常生活上必要な便宜を供与することを目的とする施設。老人福祉施設でないものをいう。

ユニットケア

特別養護老人ホームなどの高齢者施設の居室をいくつかのグループ(10人前後)に分けて、生活の単位とし、少人数の家庭的な雰囲気の中で行うケア。

ユニバーサルデザイン

障がいの有無や年齢、性別、能力を問わず、すべての人々が共通して利用できるような物や環境をつくることを目指したデザイン思想。

理学療法士(PT)

理学療法を専門技術とする医学的リハビリテーション技術者に付与される名称。
(理学療法とは、身体に障がいのある方に対し、日常生活を送る上で基本的な動作能力の快復を図るため、治療体操その他の運動を行わせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう)

老人性認知症

高齢化が原因で脳に障がいが生じ、そのため知能が持続的に低下していき痴呆が発生すること。

老人福祉施設

高齢者の福祉を図る施設の総称。老人デイサービスセンター、老人短期入所施設、養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、軽費老人ホーム及び老人福祉センターの6種がある。

ろう便(弄便)

大便を手でこねたり、壁などにぬりたくる、認知症高齢者の問題行動。

老老介護

高齢者が高齢者を介護すること。