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院内活動 - 透析サルコペニアサポートチーム -
サルコペニアとは骨格筋、筋肉量が減少した状態を指します。高齢化や低栄養が存在するとサルコペニアを発症しやすく、筋力の他活力まで低下してしまいます。透析療法を受けておられる患者様では栄養素の損失や慢性炎症で栄養不足に陥りやすく、サルコペニアの危険性が高い状態と言えます。そういった状態を改善するために、当院では透析サルコペニアサポートチームを発足しました。透析センタースタッフである看護師、臨床工学技士と、理学療法士、管理栄養士がチームとなり効率的なサルコペニアの予防と改善を目指します。
透析サルコペニアサポートチームの関わり
透析センター(看護師、臨床工学技士)
透析センターでは、患者様にその人らしい生活を一日でも長く送ってもらうために適正な透析条件を検討し、患者様一人ひとりにあった治療方法を提案しています。また、透析中には管理栄養士による栄養指導や、リハビリテーションスタッフ(理学療法士)による運動療法を行い、様々な医療スタッフが連携し一人の患者様をサポートする体制をとっています。
栄養管理科(管理栄養士)
まず、栄養状態の評価を行います。
低栄養・栄養不足がある場合は、必要な栄養量を十分摂れる方法を患者様やご家族様と一緒に考え、ご提案します。必要な患者様でご本人の希望があれば透析終了後に栄養補助食品を飲んで頂くこともあります。栄養指導の効果は血液データや筋肉量等で評価し、患者様にご報告します。
リハビリテーション科(理学療法士)
透析中に運動療法を約3ヶ月実施させて頂きます。
初回と最終では評価をさせて頂き、筋力の向上などの効果判定をさせて頂きます。3ヶ月終了後も自主練習指導としてその後のケアもさせて頂き、運動不足解消・日常生活動作の維持向上を目指します。
透析サルコペニアに対する運動・栄養・薬物治療に関する研究のご協力とお願い
(西の京病院 透析センターコンビネーション試験)
西の京病院 透析センターでは、筋力低下と低栄養のある患者様に運動療法と栄養指導、さらに薬物療法を行っています。
また、これらの取り組みによる治療の効果を、諸検査にて評価させていただきます。
得られた情報は一部臨床研究に使用させていただきます。また、これらの情報は西の京病院倫理委員の規約に従い、個人情報の保護に努めてまいります。
なお研究への参加を辞退されても、ご自身の診療で不利益を受けることは一切ございません。
透析患者様の身体機能と栄養状態の改善、さらに日常生活の向上を目的としておりますので、ぜひご協力の程、よろしくお願い致します。
理事長 (兼) 名誉院長 (兼) 透析センター長 (兼) 患者支援センター長
吉岡伸夫
透析サルコペニアサポートチーム通信
- Vol.1 透析サルコペニアチーム、栄養補助食品について
- Vol.2 当院サルコペニア患者様への評価、運動療法について
- Vol.3 透析センターでの取り組み、透析膜について
- Vol.4 運動に必要な食事療法、中鎖脂肪酸(MCT)について
- Vol.5 運動療法の必要性について
- Vol.6 サルコペニアの評価方法、体成分析装置(BCM)について
- Vol.7 低栄養・フレイルについて
- Vol.8 健康寿命、透析中に実施できる運動療法について
- Vol.9 サルコペニアにおける転倒、ハイフローオンラインHDF(HFH)について
- Vol.10 亜鉛について
- Vol.11 サルコペニア予防のための運動療法を紹介
- Vol.12 体重・食事量について
- Vol.13 食事でフレイル予防(について)
- Vol.14 サルコペニアに関係するフレイルとは・・・?