業務紹介 内視鏡業務

内視鏡室での業務は医師の直接介助と機器の洗浄と消毒です。我々臨床工学技士は医師、看護師、クラークと連携して、患者様に安心、安全な治療を提供できるように、日々努力しております。

内視鏡について

内視鏡検査ではファイバースコープを用いて胃カメラ検査や大腸カメラ検査を行い、胃がんや大腸がんの早期発見に努める検査となっています。
医師の指示のもと検査の準備から介助、洗浄・消毒、医療機器の管理を行っており、当院ではオリンパス社製のEVIS LUCERA ELITEとEVIS LUCERAの2台を導入しています。
最大の特徴は狭帯域光観察NBI (Narrow Band Imaging)を使用できることです。
NBIは狭帯域化された2つの波長の光を照射することによって、粘膜表層の毛細血管や粘膜微細模様を強調できます。これによりがんの早期発見が可能となります。
また、治療時間の短縮や不必要な生検を減少させることができます。

EVIS LUCERA ELITE

EVIS LUCERA

臨床工学技士の役割について

当院では麻酔薬を使用し内視鏡検査を行っており、検査中のバイタルモニタの記録、患者さんの介助、組織の採取(生検)にも携わっています。また、EMR(内視鏡的粘膜切除術)やESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)、ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影)といった専門的治療においても専用スコープの準備や電気メスの準備、出血している部位の止血、ポリープの切除などで使用する処置具(高周波スネア)を操作し、医師の介助も行っています。

処置具の操作

洗浄、消毒、メンテナンスについて

洗浄、消毒には富士通社製の洗浄機ESR-100とESR-110を導入しており、内視鏡用高水準消毒剤として過酢酸を使用することによって安全かつ確実な洗浄、消毒を行っています。また、定期的に洗浄に必要な消毒液の交換も行っています。
内視鏡検査使用するファイバースコープの始業点検や定期点検、光源装置などの医療機器のメンテナンスを定期的に行うことで検査が安全で円滑に行われる体制を作っています。

洗浄機

洗浄液の交換

洗浄の様子

内視鏡の準備の様子