理事長・病院長 ごあいさつ

病院長 吉岡伸夫

 昭和61(1986)年開院以来、奈良市の地域医療の発展に取り組んで参りました。現在、高度な医療を提供するための「機能を絞った専門病院」として、一般急性期198床を含む病床数248床の中規模病院として精進を続けております。一方で、「富士山構想」を掲げ、“山は高く、裾野は広く” をモットーに、急性期医療から介護に至るまでをシームレスに展開する「面倒見のいい総合医療施設」でもありたいと願っています。その一環として老健施設ロイヤルフェニックスを併設しておりますが、近年、「時々入院、ほぼ在宅」と言われるような在宅医療が重視されるようになってきたため、介護付有料老人ホームメビウス大和郡山、サービス付き高齢者向け住宅メビウスまほろば、グループホームメビウスまほろばを展開し、2023年4月、西の京介護医療院やすらぎを県下で初めて新規開設いたしました。さらには訪問看護、訪問リハビリ、訪問介護を充実させることで、また、地域密着型の病院としての果たすべき役割も大きく、近隣の先生方と連携しながらも、患者さま一人ひとりの生涯にわたり寄り添える医療を目指して参ります。

 2020年に始まった我が国の新型コロナウィルス感染症による未曾有のパンデミックもウィズコロナの時代と進化するなか、ロシアのウクライナ侵攻による先の見えにくい世界経済の減速、少子高齢化の加速、そして2024年から新たに動き出す医師の働き方改革など数えきれない様々な課題に対し、西の京病院をはじめとする医療法人康仁会は地域の皆様とともに歩んでいきたいと願っております。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(令和5年4月)