足の付け根に
ふくらみがありませんか?
足の付け根が膨らんだり、
押すと引っ込んだりする。
足の付け根に痛みや違和感がある。
その症、状鼠径(そけい)ヘルニア
かもしれません。
鼠径ヘルニアは
自然に治ることはありません。
まずは医師に相談を。
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外科は、手術を通じて病気やけがの治療を行う医学の専門分野です。当院では外科、消化器外科、肛門外科の分野を担っています。
外科領域としては皮膚腫瘍(できもの)や鼠径ヘルニア(脱腸)を、消化器外科領域としては胃癌、大腸癌、胆嚢(胆石、胆嚢炎)を、肛門外科領域としては肛門疾患を扱っています。
外科、消化器外科領域の手術は術後の早期回復、早期社会復帰を目指し腹腔鏡手術を基本としています。ただし、病状に応じて術後リハビリテーションを行ったうえで退院していただくこともあります。
肛門外科領域のうち、内痔核の治療に関しては従来の切除術のみならず、日帰りの硬化療法も行っています。
お困り、お悩み等ございましたら、まずは外来を受診していただき、個々の状況に応じた最適な治療を提供したいと思います。
氏 名
櫻井 隆久
役 職
名誉院長
出身大学
昭和52年 奈良県立医科大学卒
専 門
腹部外科
資格・認定医
氏 名
岡内 博
役 職
外科部長
出身大学
平成8年 滋賀医科大学卒
専 門
消化器外科
一般外科
資格・認定医
氏 名
熄 武嗣
役 職
外科副部長
出身大学
平成11年 大阪医科大学卒
資格・認定医
非常勤
氏 名
安田 里司
出身大学
平成15年 奈良県立医科大学卒
専 門
消化器外科、肝胆膵外科
資格・認定医
非常勤
氏 名
藤本 浩輔
出身大学
平成26年 奈良県立医科大学卒
専 門
消化器外科
資格・認定医
足の付け根に
ふくらみがありませんか?
足の付け根が膨らんだり、
押すと引っ込んだりする。
足の付け根に痛みや違和感がある。
その症、状鼠径(そけい)ヘルニア
かもしれません。
鼠径ヘルニアは
自然に治ることはありません。
まずは医師に相談を。
「鼠径(そけい)」とは、太ももの付け根の部分のことをいい、「ヘルニア」とは、体の組織が正しい位置からはみ出した状態をいいます。「鼠径ヘルニア」とは、本来ならお腹の中にあるはずの脂肪や腸の一部が、多くの場合、鼠径部の筋膜の間から皮膚の下に出てくる(いわゆる脱腸)病気です。男性に多く、特に50歳以上の方に多いと言われています。
原因は主に加齢による腹壁の脆弱化です。鼠径部の腹壁はもともと薄く、脆弱になると咳やいきみ、重いものを持つことなどにより腹圧が上昇し、強い腹圧に負けて内臓が飛び出してしまいます。ちなみに、小児でも鼠経ヘルニアにかかることがありますが、原因は先天的なもので、成人の鼠経ヘルニアとは原因も治療も異なります。
内臓の脱出に伴い鼠径部が膨らみ、違和感や痛みを伴うこともあります。また、便秘や排尿障害が起こるなどもあり、飛び出した部位によって症状は異なります。
初期はお腹に力を入れたときに膨らみ、膨らみを押したり、仰向けになると引っ込みます。しかし放置すると、腸が周囲の筋肉で締め付けられ戻らない状態になることがあります。そういった状態(嵌頓)になれば、腸が狭窄して血流が途絶える(壊死)こともあり、痛み、嘔吐など腸閉塞の症状が出現し、緊急手術を要します。
基本的には、視診と触診で診断することができます。詳しく調べるために超音波検査やCT検査を行うことがあります。
手術以外に治療方法はありません。様々な手術方法がありますが、基本的には人工補強材(メッシュ)を使用し、腹壁の脆弱性を補強します。
当院では基本的に全身麻酔を行い、腹腔鏡によるヘルニア手術を行っていますが、病状によっては直接皮膚を切開(前方アプローチ)して手術を行う場合があります。
入院期間は5日間程度で、退院した直後から日常生活に戻って頂く事が可能ですが、念の為、メッシュのずれ、ひいては再発を予防するため、半月程度の間は激しい運動や重いものを持つ事は控えてください。